甘いタレの時間

泥棒犬

靴下片方
ハンカチ一枚

そういう地味な失せ物は
だいたいトットのカドラーにあることに気付いた。

いつのまに、、、、、

甘えトト

イールが寝てる隙に
あまあまちゃん。

奇跡の起こし方

前の晩から仕込みますよー。

イールが別の部屋で寝た後
トットをソファにあげて寝させる。

翌朝、そのまんま寝てるトットを驚かさないように
寝ぼけてるイールを褒めつつソファに誘導。

ヤラセ写真撮る。
あら、仲良さそう！！ぐふふ。

で、終了のはずが
なんだかそのまんまくつろいでる。
トイレ行ったりごはんの様子みにいったりした後も
自然にソファに戻るイール。
ヤラセじゃないし奇跡でもない
「べつにーどうってことないー」顔のお二人さん。

あれれ、私だけ空回りだ。しつれーしました。

犬と鼻と脳

いまだから言えるのだけど
トットは精神障害なんじゃないかと思っていた。
うつ病、自閉症、知恵遅れ、
犬にもそういう子はいる。
あまりにも反応がなくて、ただ目を開いているだけで
生きてるけど心は瀕死
なんらかの精神的治療が必要なんじゃないかと思っていた。

お迎えした初日、ダンナもそう思ったそうだ。
彼が言ったことば
「知恵遅れでも病気でもいいけど、この子がくつろげないとダメだ。安心できるようにしないとね。」

ほんとうに救われた。

いまは「ただの極端に怖がり犬」レベル。
そんなのまったく問題ない。
怖いことからは私が守る。
彼の一言のおかげで私がホッとして、トットも安心できた。
感謝です。

まあ、そんなわけでトットが来て2日目辺りから毎日アロマを焚いてる。

なんでアロマか。
数年前、うちに来た当初に分離不安ぎみだったイールが
ラベンダーのオイルでものすごく安眠できたのだ。
ものすごく落ち着いたのだ。
キリキリイライラしてたイールがラベンダー垂らした途端に
寝ちゃうくらいリラックスしたのだ。

トットにも効くといいなと
ラベンダー、スイートオレンジ、イランイラン、ローズマリー、ゼラニウム、ティーツリーあたりを選んで
犬にもOKで、イールとトットの緊張を和らげ
不安を緩和し、自信を持たせるような香りを
適当に私の好みで焚いている。
ローズマリーは特に犬の痴呆に効くらしいので
これがてきめんに効いたら逆にマズイのかなと思いつつ焚いてた。

アロマがどこまで効いたかわからないけど
少なくともわたしが香りでリラックスしてピリピリせずに二匹と過ごせただけでも
二匹にとっては、それは結構大事なことだったかもね。

いまだにラベンダーを焚くとバタンキューな兄さんイール。
おつかれですか？

初めての共同作業

ごはんの準備してると
キューキュー 鳴くトット。
「わー、鳴けてる！」と思いつつも
要求鳴きがエスカレートすると嫌なので無視。

それが数日続き、
なんと今朝、いつもは鳴かないイールが
トットのマネしてキューキュー鳴き！！

ステレオでキューキュー
ソプラノとアルトでキューキュー
二匹で協力してキューキュー
ハモってる。

うるさいけどオカシイ。

ステイができちゃうトット。
でも、うちではそれ、いらないよ。

エンジンとライト

毎日日々勉強。
がんばってるトット。
相変わらず引きこもりがちだけど
人とも、犬とも、
もんのすごく相手を選ぶものの、震えつつビビりつつ
交流することができることもまれにある、
っていうくらいに成長しましたー
えらいっ。

少なくとも、私のことは大大大好きで
頼ってるよう。うふーん、うれしい。

で、今一番困ってること。
車が怖いんです、トット。
普通レベルの怖いじゃあない。地獄並みの怖さらしい。

車というより、エンジンが恐ろしいのかな。
だから、バイクもトラックもユンボもフォークリフトも恐怖。
自転車も。あれ、エンジンないね。

エンジンかかってない車は大丈夫。
夜のライトつけた車が特に絶叫ものらしく
硬直して動けなくなる
たとえそこが車道の真ん中でも。
(場合によっては抱っこで移動させてる)
もしくは
車が近づいてくる恐怖のあまり
首輪を外して逃げようとする。
(ほんとうに勘弁して)

恐ろしさで
鼻を垂らしてガタガタ震えてパニック。
オヤツなんて見えない。
声かけでなんとかなるときもあれば
ダメなときはダメ。

でもねえ、ここは東京。
車はいっぱいいるのよ。
うちの前には工場が数件、
フォークリフトとトラックが常にいる。

時間が解決してくれるのか
なにか策を取るべきか。悩むわ。

家ではこのくらいリラックスできるようになったのにね。

男同士

うちは共働きだ。
今日は二匹で留守番デー、
イールはいつも通りフリーで
トットはクレートで留守番。

トットが来てからはじめての
ほぼフルタイム留守番だから急いで帰ってきたよ、
ただいまーー！！！！

あれ、二匹でお出迎え？
クレートにいるはずのトットがいる。
脱出したのか、すげえな。

いやまて、二匹で仲良くお出迎え？！？
ええええええーーーー！！！！

どうも、留守の間に
男同志の話し合い(決闘？)が行われたようだ。
追い詰められてビビりしっこした跡がある。怪我はないけど、それなりに大騒ぎしたような名残がいくつか。
男の話し合いをして納得したのか
トットがウロウロしてもイール怒らない。
いや、そもそもトットがウロウロしてるのがすごいんだ。引きこもり率低下ですよ。

私にじゃれつくトット。
まるで、ふつうの犬だ。
そして、イールはあまり気にしてない。
昨日まで激怒してたじゃん。
イールが近づいても石化しないトット。
えええ、なんてこと。
すごいねあんたたち。

どんな話し合いだったんだろ。
いろいろものすごく進化した留守番デー。

脱出はコチラから。

速報

腹出して
なでてなでてーって甘えてきた！
部屋を小走りした！

イールが来たら、石像に戻った。

2年4ヶ月の足あと

トットがうちに来てから1週間。
計算が合わない気がする人、正解！！

最初は記事にする心の余裕が無かったから
記事にすべきか悩んだから
心の整理しつつ数日遅れで書きはじめました。

まあとにかく1週間だ。
トットについてわかったことを記録しておこうね。

胃腸が強い → 心ボロボロでもウンコはピカピカ！！エクセレント！！！

シッポ入った完璧なステイができる
ツケも首上げて歩くのもできる → ショーの練習した時代もあったのかな？謎。

食べるの下手 → こぼす、食べるの遅い、口から飛び出る？のでイールに横取りされがち。

片耳が切れてる。
シッポが切れてる → いじめられっこだったらしいので、囓られたかねえ。
痛かったね。

耳がマラセチア
目が結膜炎 → どちらも治療中、点眼も点耳も我慢できてエライぞ。

歯がすごく汚い 。
ケアしてない老犬のような歯。→ 毎日歯石取りまくり。ガリガリ。
白いところが大分でてきて
口臭も和らいできたね。

わーわーしゃべりの年配の女性が苦手
→ 下町なので、井戸端会議が多いのです。落ち着いたしゃべりは大丈夫。

胸に擦り傷状のアザ → 固いところに長期間閉じ込めらてたか
胸を擦り続ける胴輪のようなものをつけていたのかもと獣医さん。
治るといいね。

猫や鳥がいるのを教えてくれる
でも、追いかけない → エライ！！！
先に気づいてくれるので、追いかけがちなイールを食い止めやすい。
助かるわ～

鼻が赤い
鼻の周り、マズルにカサブタがたくさん → 囓られた？
治るといいけど、赤い鼻もかわいいよ。

そして日が昇るのよ。

朝の4時か5時だったか、
イールが騒ぐ。

これはトットが何かしてるな、と
様子を見に行った。

ものすごい早朝。まだ夜中。
夜明け前の真っ暗 暗闇。

誰もいない闇の中でひとり、
イールの一番お気に入りのオモチャを
どこからか探し出して
ひとりで遊んでるトット！！

「あ、ばれた、やべ。」顔しちゃって。

あーーー、本当に2歳だったんだ！！
よかったーー。
ちゃんと好奇心あったんだ。
あまりの石像っぷりに
じつは10歳くらいなんじゃないかと疑ってたよ。

首マッサージしたら
気持ちいい～ん顔で、顔スリスリ寄せて来て
さらにはなんと甘噛み！！
なんと！！！
あまがみですよ、トットが！？！？
もしや、私に甘えてる？？？
うおーーーーーー、うわーーーん！！！

寝ぼけの行動かもしれないが
わたし、とても うれしい。